【DIY好き必見】女性の電気工事士は増えてる?資格のリアルと、DIYで活かす未来
「電気工事士って、女性でも取れるの?」
「資格を取っても、現場で働けるか体力的に不安…」
「DIYが好きだけど、電気まわりはさすがに自分でできないよな…」
こういった疑問や不安を持っている女性の方は、意外と多いのではないでしょうか。
私はけんたろといいます。外資系企業で総務を15年以上担当し、認定ファシリティマネジャーの資格も持っています。そして実は、第二種電気工事士の資格も取得しています。設備管理や施工業者との折衝を日常的に行う立場から、電気工事士の資格がいかに実用的かを痛感してきました。
この記事では、女性が電気工事士を目指す際のリアルな現状から、資格取得のロードマップ、体力面の不安の解消法、そしてDIYへの活用例まで、具体的かつ丁寧に解説します。「女性だから無理」という思い込みを、この記事で一緒に取り払いましょう。
女性電気工事士の現状:増加傾向とその背景
女性合格者数は着実に増加している
電気工事士試験を実施する一般財団法人電気技術者試験センターの統計によると、第二種電気工事士の女性受験者・合格者数はここ数年で着実に増加しています。かつては「男性の職業」というイメージが強かった電気工事士ですが、今では試験受験者の中に女性の姿が珍しくなくなってきました。
特に20代・30代の女性を中心に、キャリアチェンジや副業・独立を目的として受験するケースが増えています。資格学校やオンライン講座でも、女性向けのサポートコンテンツが充実してきており、学習環境は以前より格段に整っています。
国・業界が女性活躍を後押ししている
建設・電気業界全体で深刻な人手不足が続いており、国土交通省や経済産業省も女性技術者の確保・育成に向けた施策を打ち出しています。「もっと女性が輝ける建設業」というスローガンのもと、各種助成金や研修制度が整備されてきています。
電気工事会社の側でも、女性スタッフの採用に積極的な企業が増えています。「女性目線でのきめ細かい対応」を強みとして打ち出す会社も出てきており、むしろ女性であることがプラスに働く場面も増えています。
DIYブームも女性の参入を後押し
コロナ禍以降、自宅のリノベーションやDIYへの関心が高まりました。インテリアや内装の改修に取り組む女性が増えるにつれ、「次は電気まわりにも手を入れたい」というニーズが高まっています。照明をおしゃれなものに交換したい、コンセントの位置を変えたい、そういった希望を自分の手で実現するために、電気工事士資格を目指す女性が増えているのです。
女性が電気工事士を取得するメリット
DIYの幅が劇的に広がる
電気工事士の資格がなければ、法律上、自宅の電気工事であっても自分で行うことはできません(電気工事士法による)。しかし第二種電気工事士を取得すれば、一般住宅の電気設備工事を合法的に自分で行えるようになります。
具体的には以下のようなことが自分でできるようになります。
- コンセントの増設・移設
- スイッチの交換(調光スイッチへの変更など)
- 照明器具の取り付け・交換
- アンテナケーブルの配線
- エアコン専用回路の増設(一部条件あり)
業者に依頼すれば数万円かかるような工事が、材料費だけで済むようになります。
生活コストを大幅に削減できる
電気工事士の資格を持っていれば、自宅やセカンドハウス、賃貸物件(オーナーの場合)の電気工事を自分で行えます。照明1灯の交換で業者に頼むと出張費込みで1万円以上かかることもありますが、自分でやれば数千円の材料費だけです。
長い目で見れば、資格取得にかかった費用(約3〜5万円)はあっという間に回収できます。特にDIY好きの方にとっては、資格という「ツール」が生涯にわたって使えるコスト削減手段になります。
キャリアの選択肢と収入アップにつながる
電気工事士は国家資格です。一度取得すれば更新不要(第二種は更新なし)で、生涯有効です。転職市場での評価も高く、未経験でも資格保有者として採用されやすくなります。また、副業として小規模な電気工事を請け負うことも視野に入れられます。
総務や施設管理の仕事をしている方なら、私のように設備の知識として活かすこともできます。業者への発注・検収・コスト査定の精度が上がり、職場での評価も上がりやすくなります。
未経験から資格取得までのロードマップ
第二種電気工事士の試験概要
第二種電気工事士の試験は、年2回(上期・下期)実施されます。試験は「筆記試験」と「技能試験」の2段階構成です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 筆記試験 | マークシート式・50問・60点以上で合格 |
| 技能試験 | 指定工具を使った実技(候補問題13問から1問出題) |
| 合格率 | 筆記:約60〜65%、技能:約70〜75% |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
| 試験日程 | 上期:5〜6月(筆記)・7月(技能)/下期:10〜11月(筆記)・12月(技能) |
合格率は比較的高く、しっかり勉強すれば未経験でも十分に合格できる試験です。
学習スケジュールの目安
一般的な学習時間の目安は、筆記試験が約60〜100時間、技能試験が約20〜40時間です。働きながら資格取得を目指す場合、以下のようなスケジュールが現実的です。
- 3〜4ヶ月前から開始:テキストで基礎知識を習得(電気理論・法令・配線図)
- 1〜2ヶ月前:過去問を繰り返し解く(最新5年分が目安)
- 筆記合格後すぐ:技能試験の練習を開始。候補問題13問を最低2周
- 試験前2週間:時間を計りながら本番想定で反復練習
初心者におすすめの学習ツールと費用
筆記試験はテキスト1冊と過去問集があれば独学可能です。「すい〜っと合格」シリーズや「ぜんぶ絵で見て覚える」シリーズが初心者に人気です。費用は書籍代で2,000〜3,000円程度。
技能試験は実際に配線作業を行うため、練習用の工具セットと材料セットが必要です。工具セットが約10,000〜15,000円、材料セットが約10,000〜20,000円(1〜2回分)が相場です。技能試験は「手の速さ」より「正確さ」が重要なので、焦らず丁寧に練習することが合格への近道です。
体力面の不安と対処法
現場作業の実態:重労働ばかりではない
「電気工事士の仕事は体力勝負」というイメージがありますが、実際には作業内容によって体への負担は大きく異なります。高所での架線作業や屋外の幹線工事は確かにハードですが、住宅の内装電気工事や設備の点検・メンテナンス作業は比較的軽作業です。
実際に活躍している女性電気工事士の多くは、住宅内装工事や事務所のコンセント・照明工事など、室内での比較的軽い作業を主としている場合が多いです。重量物の運搬が必要な場面は男性スタッフと分担するなど、チームでカバーし合う職場環境が整ってきています。
軽作業中心の働き方を選ぶ方法
就職・転職の際には、求人票の「作業内容」をしっかり確認することが大切です。「住宅電気工事」「内装電気」「ビルメンテナンス」「設備管理」といったキーワードが含まれる求人は、比較的体への負担が少ない傾向があります。
また、面接時に「重作業の割合はどの程度ですか?」と率直に確認することも重要です。女性が活躍している職場では、こういった質問にも丁寧に答えてくれるはずです。自分の体力と希望に合った職場を選ぶことが、長く働き続けるための重要なポイントです。
DIY活用なら体力はほぼ不要
「現場で働く」ことを目的とせず、自宅のDIYに活かすことが目的であれば、体力の心配はほとんどありません。コンセントの取り付け、スイッチの交換、照明器具の設置といった作業は、力仕事とはほぼ無縁です。ドライバー1本とニッパーがあれば、多くの作業をこなせます。
DIYで電気工事士資格を活かす具体例
コンセント増設・移設で部屋づくりの自由度アップ
「ここにコンセントがあればもっと使いやすいのに」という悩みは、DIY好きなら誰しも感じたことがあるはずです。第二種電気工事士があれば、既存のコンセントから分岐して新しいコンセントを増設したり、使いやすい位置に移設したりすることが合法的に自分でできます。
材料費の目安は、コンセント本体・プレート・配線材を含めて2,000〜5,000円程度。業者に依頼すると出張費・技術料込みで15,000〜30,000円になることも多いため、大幅なコスト削減が実現できます。
スイッチ・照明交換でインテリアをグレードアップ
おしゃれなカフェや北欧風インテリアに憧れて部屋をリノベーションする際、照明は雰囲気づくりの要です。ペンダントライトやシーリングライトの交換はもちろん、調光スイッチへの変更も電気工事士資格があれば自分で行えます。
またスイッチひとつとっても、ホワイトのプレートをアンティーク調のものに変えるだけで部屋の印象が変わります。こうしたカスタマイズを業者に頼まず自分でできるのは、インテリアにこだわる女性にとって大きな魅力です。
感電・火災リスクを知った上で安全にDIYする
電気工事を自分で行う最大のメリットのひとつは、「安全の知識が身につく」ことです。資格取得の勉強を通じて、感電・漏電・過負荷による火災リスクなどを体系的に学べます。
工事の際には必ずブレーカーを落として作業すること、絶縁テープを適切に使うこと、回路の許容電流を超えないようにすることなど、安全の基本を守れば市販の部材を使ったDIY電気工事は決して危険ではありません。知識があるからこそ、安全に・自信を持って作業できるのです。
女性電気工事士の働き方とキャリアパス
求人市場では「女性歓迎」が増えている
Indeed・doda・ハローワークなどで「電気工事士 女性」と検索すると、「女性活躍中」「女性スタッフ在籍」といったキーワードを掲げた求人が多数ヒットします。電気工事業界は現在、深刻な人材不足にあるため、有資格者であれば女性でも採用されやすい状況です。
給与水準は地域・会社規模によって異なりますが、正社員の場合、月給20〜30万円台が一般的です。資格手当が別途支給されるケースも多く、第一種電気工事士を取得すればさらなる収入アップが見込めます。
在宅・フリーランスという選択肢
電気工事の仕事は基本的に現場作業ですが、資格と経験を積めば「電気設備の設計・積算業務」「施工管理」「CADオペレーター」といったデスクワーク寄りの仕事にシフトすることも可能です。建設会社や設備会社では、こうした業務をリモートワーク可能としているケースも増えています。
また、小規模な電気工事を請け負うフリーランスの道もあります。知人や地域の住宅オーナーから依頼を受け、副業的に活動している女性電気工事士も存在します。SNSで発信しながら仕事を得るスタイルも現実的になってきています。
資格のステップアップでさらに広がるキャリア
第二種電気工事士を取得した後は、以下のようなステップアップが考えられます。
- 第一種電気工事士:最大電力500kW未満の自家用電気工作物の工事が可能に。収入アップ・責任ある仕事へ
- 電気工事施工管理技士:現場管理・監督業務に就くための資格。デスクワーク比率が上がる
- 電気主任技術者(電験):電気設備の保安・監督業務。ビルメン・設備管理職に有利
- 認定電気工事従事者:第二種取得後に講習で取得可能。低圧電気設備の工事範囲が広がる
これらを組み合わせることで、現場作業からデスクワーク・管理職まで、ライフステージに合わせた柔軟なキャリア設計が可能になります。
まとめ
この記事では、女性の電気工事士について、現状・メリット・取得方法・働き方まで幅広く解説しました。最後に要点を整理します。
- 女性電気工事士は増加傾向にあり、国・業界も積極的に女性活躍を推進している
- 資格取得により、DIYの幅が広がり、生活コストを大幅に削減できる
- 第二種電気工事士は未経験でも独学で合格可能。学習期間は3〜4ヶ月が目安
- 体力が不安な方は軽作業中心の職種を選べばよく、DIY活用なら体力はほぼ不要
- コンセント増設・スイッチ交換・照明取り付けなどのDIY工事を自分でできる
- 求人市場は女性歓迎が増加。フリーランスや管理職へのキャリアアップも可能
「難しそう」「自分には無理」と思っていた電気工事士の資格が、実はDIY好きな女性にとってこれほど魅力的な資格だと知っていただけたでしょうか。
私自身、総務の仕事に電気工事士の知識が役立っていると日々感じています。あなたの暮らしや仕事に、ぜひ電気工事士という資格を取り入れてみてください。「自分でできた」という達成感は、きっと次のDIYへの意欲につながるはずです。
