・ファシリティマネジメントってなに?
・ファシリティマネジメントって難しくてよくわからない…
このような疑問に答えていきたいと思います!
・ファシリティマネジメントについてわかりやすく解説!
・ファシリティマネジメントをもっと理解するための方法 3選
この記事を書いている私は、外資系の総務で10年以上の経験がある現役のファシリティマネージャーです。
そんな私が経験をもとに解説したいと思います!
ファシリティマネジメントについてわかりやすく解説!
ファシリティマネジメントはアメリカで生まれた経営手法の一つです!
外資系企業でファシリティマネジメントを実施してきた私がわかりやすく解説したいと思います!
そもそもファシリティマネジメントとは?
ファシリティマネジメントとは英語で「Facility Management」と書きます。「Facility」とは施設や設備を意味し、「Management」は管理と訳すことができます。
直訳すると「施設管理」「設備管理」といったところでしょうか。
よし!ファシリティマネジメント=施設管理ね!と思いがちですが、狭義の意味では間違いではないですが、もっと広い意味をもっているので注意しましょう。
日本ファシリティマネジメント協会では、「企業・団体等が組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」と定義しています。
なんだか一気にわかりにくくなりましたね···
これを少し簡単にすると、「不動産や施設の環境を良くしていくための取り組み」と言えるかなと思います。
経営活動という言葉が入っているのは、不動産や施設は支出金額が大きいこと、社員の働き方や生産性に大きな影響を与えることから、経営戦略上も重要なファクターとなるためです。
ですので、ファシリティマネジメントは経営戦略に沿った形で実践されるべきで、それ自体が経営活動の一部であるということです。
とはいうものの、「まだ難しいよー!」という意見もでそうなので、もっと簡単にイメージしやすく言うと「不動産や施設管理に重点をおいた総務の活動」という感じで理解してもらって大丈夫です!
外資系では総務部を「リアルエステート」(不動産)、「ファシリティ」(施設管理)、「ワークプレイス」(働く場)という部署名にしている場合や、これらを組み合わせて「リアルエステート&ファシリティ」や「リアルエステート&ワークプレイス」などと命名している会社も多く、総務が不動産や施設を中心に置いていることが良くわかります。
ファシリティマネジメントはアメリカ生まれの経営手法であり、難しそうと思うかもしれませんが、日本企業の総務でも戦略的に不動産や施設を管理されている企業も多数あります。
ファシリティマネジメントが難しそうに思える原因は、学術的に記述されていることが多く、一見すると「なんじゃこりゃ」と思ってしまうところかなと思います。
学んでみたり実践・経験してみるとそこまで難しいものではなく、あくまでも総務の延長上にあるものだとわかるはずです!
ファシリティマネージャーの役割
ファシリティマネジメントを実施するのがファシリティマネージャーの仕事です。
以下が一般的にファシリティマネージャーが実践すべきファシリティマネジメント業務です。
1. FM戦略/計画
2. プロジェクト管理
- 不動産取得、施設賃貸借、建物建設、ワークプレイスづくり、大規模改修
3. 運営維持
- 維持保全、運用管理、サービス
4. 評価
- 品質評価、財務評価、供給評価
「あーもうわからん!」という声が聞こえてきそうなので、簡単にすると。
【1. 計画を立て→2. 働く場所を作り→3. 維持管理して→4. 評価しましょう!】ということですね。
文字に表すと難しく思えますが、「4.評価」はできてないかもしれませんが、それ以外の部分は日本の総務部でも同じことをやっているはずなので、そこまで難しく考える必要はないと思います。
もっと改善するために評価をする必要があるので、やりっぱなしではなく適切な評価をすることが重要になります。
ちなみに3.運営維持の中の「サービス」に一般的な総務業務が多く含まれます。
このファシリティマネージャーの役割だけを見ても、一般的な総務業務が中心ではなく不動産や施設が中心の考え方であることがわかると思います。
第4の経営基盤
「人事」「財務」「情報システム」に次ぐ4つ目の経営基盤として、ファシリティマネジメントを導入する企業が増えています。
では、ファシリティマネジメントがなぜ経営基盤をなりえるのか?というと、不動産や施設が財務に与える影響が大きいことや、オフィスが社員の働き方や生産性に直結していることなど、ファシリティマネジメントが企業経営に大きな影響を与えるためです。
近年は特に「働き方と生産性の向上」が注目されており、企業経営者はファシリティマネジメントの力に期待をしています。
ファシリティマネジメントが働く場を通じて、企業の業績をも左右する存在となっており、これからも益々注目される分野といって間違いないでしょう!
ファシリティマネジメントをもっと理解するための方法 3選
これまで簡単にわかりやすく説明をしてきましたが、もっと深堀りして理解したいという方向けに「ファシリティマネジメントをもっと理解するための方法 3選」を解説したいと思いますので、参考にしてみてください~
①本を読んでみる
②資格をとってみる
③働いてみる
①本を読んでみる
まずは本を読んでみることをオススメします。
一番手軽に始められることだと思いますので、少しでも興味があれば読んでみてください~!
ファシリティマネジャー資格試験の教科書(必須参考書)になっている本でファシリティマネジメントのバイブルと言ってよいでしょう。
アマゾンでもオフィス管理・OA部門のベストセラーになっており、ファシリティマネジメントを学ぶための最初の一冊にふさわしい本です。
その他のファシリティマネジメントに関する書籍については、以下の記事で紹介していますので、興味がある方は見てもらえればと思います。
②資格をとってみる
民間資格ですが、認定ファシリティマネジャー資格試験というものがあります。
実は「①本を読んでみる」で紹介した『公式ガイド ファシリティマネジメント』がその教科書になっています。
もし、せっかく勉強するなら形になるものがいいな!と思う人は試験合格を目指すのをオススメします。
試験問題集もありますので、参考までに載せておきます。
認定ファシリティマネジャー資格試験の過去問4年分が収録されています。もちろん学科試験だけでなく、論述試験の問題も収録された過去問集です。
令和3(2021)年度から試験方式が変更になっていますので、なるべく最新の過去問を購入することをオススメします。
この試験について当ブログでも紹介してますので、詳しく知りたい方は以下をご覧ください~!
③働いてみる
これが究極の勉強かもしれませんが、興味があれば仕事をしてみるのも良いと思います。
「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、何事も自分の目で見てみるのが一番の近道であるのは間違いないです。
興味のある方は「ファシリティマネジメント 求人」で検索してみることをオススメします。
また転職エージェントを利用して、キャリア相談してみるのもいいと思います。
管理部門に特化した転職エージェントもありますので、登録を検討してみるもの良いでしょう。
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この記事では、ファシリティマネジメントについてわかりやすく解説し、もっと理解するための方法 3選について紹介してきました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
私はファシリティマネジメントに出会って人生が変わりましたし、今はすごく幸せな人生を送っています。
これをきっかけにファシリティマネジメントを勉強して、日々やりがいのある仕事に挑戦してもらえたら、私はすごく嬉しいです!
ファシリティマネジメントで人生が変わったよ!そんな人が1人でも増えてくれることを切に願っています。