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認定ファシリティマネジャー試験 学科・論述 独学勉強法

認定ファシリティマネジャーの資格について
・どんな資格か知りたい!
・試験の勉強方法は?

このような疑問に答えていきたいと思います!

☆本記事の内容☆

・認定ファシリティマネジャー試験の内容について

・認定ファシリティマネジャー試験の勉強方法はこれだ!

外資系の総務で10年以上の経験がある現役のファシリティマネジャーです。

私自身も27歳の時に認定ファシリティマネジャー試験に合格しています。

また私が試験のアドバイスをして、合格したスタッフもいます!

そんな私が経験をもとに解説したいと思います!

認定ファシリティマネジャー試験の資格概要については、「最新版!認定ファシリティマネジャー試験の概要と難易度」で詳しく解説していますので、まだ読んでいない方はまずこちらをご覧くださいー!

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最新版!認定ファシリティマネジャー資格試験の概要と難易度ファシリティマネジャー試験について概要をわかりやすく解説し、さらに難易度や資格のトータルコストについても紹介しています。...

そもそもファシリティマネジメントって何?という方は、「わかりやすく解説!ファシリティマネジメントとは?」をまずはチェックしてください〜!

わかりやすく解説!ファシリティマネジメントとは?ファシリティマネジメントについてわかりやすく解説し、さらにファシリティマネジメントをもっと理解するための方法 3選についても紹介しています。...

認定ファシリティマネジャー試験の内容について

試験は学科試験 3教科(40問、120分)、論述試験(90分)となっており、学科試験に合格した場合(正答率70%以上(400点満点中280点以上))に、論述試験が受験可能になりますので、「学科試験=一次試験」「論述試験=二次試験」という位置づけになります。

ただし、学科試験と論述試験の合計点で最終的な合否判定が行われます。

試験方法はCBT試験(Computer Based Testing)が採用されています。

CBT試験とは、インターネットから試験日時・テストセンターを予約し、テストセンターのパソコンを使用して行われる試験です。テストセンター(試験会場)でコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答する形式になります。

学科試験

試験内容は3教科(40問、120分)で選択式となります。いわゆるマークシートのように、選択肢が与えられ正解だと思う番号を選択して回答を行う形です。

この3教科とは、「FM概論」「FM業務」「FM知識」になります。詳しくは後述する出題範囲をご覧ください。

論述試験

90分という限られた時間の中で、800字程度の論述を行います。

論述するテーマが設定され、さらに与えられたキーワードを利用して、ファシリティマネジャーとしての視点から論述することが求められるパターンが多い傾向があります。

実際にファシリティマネジメント業務に携わっている人は比較的論述しやすい内容になっています。

出題範囲

公式発表は以下の通りとなります。
教科書(必須参考書)として「公式ガイド ファシリティマネジメント」が明記されていますので、この本の内容からの出題が原則となっています。

試験の出題範囲
(出典:FM資格制度協議会「2022(令和4)年度 認定ファシリティマネジャー資格試験案内書」)

認定ファシリティマネジャー試験の勉強方法はこれだ!

準備するもの

・『公式ガイド ファシリティマネジメント』

編集:FM推進連絡協議会
¥5,720 (2024/11/26 10:13時点 | Amazon調べ)

必須参考書と公表されており、出題範囲もこの本の中からということになっています。この本なくしては試験は攻略できません!

・『最新4か年認定ファシリティマネジャー資格試験問題集』

令和3(2021)年度から試験時間や試験方式が変更になっていますので、過去問題集は最新版を購入するようにしましょう。過去問を解くことは、練習をすることと同じで、練習でできないことは本番でもできないです。過去問も試験合格の必須アイテムと言って間違いないでしょう!

学科試験

1. 教科書を読破

まずは何といっても、教科書(必須参考書)「公式ガイド ファシリティマネジメント」を読んで内容を理解をすることが第一ステップです!

2. 過去問4年分(1回目)

教科書を読んで理解した上で、過去問(4年分)を解きましょう!

過去問を解く際に注意していただきたいのは以下です。

・なるべく本番と同じように120分で40問を解くようにしましょう。

間違えた問題はあとでわかるようにマークしておきましょう。

・1年分終わるごとに、必ず採点を行ってください。

前述した通り、正答率70%以上(400点満点中280点以上)が合格点ですので、自分が現状何点で、あと何点足りないのかなどを確認してください。

3. 過去問4年分(2回目)

合格点に達していない場合は、もう一度過去問4年分を解いてみましょう。

1回目よりも確実に点数が取れるようになっているはずです。もし、時間がないようでしたら、1回目で間違えた問題だけでも解いてみましょう。これをすることで、グッと合格点に近づくと思います。

もちろん3回目や4回目と繰り返し解いていただくことも有効です。

過去4年分だけでなく、それ以前の過去問を購入しやってみるのも良いと思います。(メルカリなどで安く購入できたりします。)

ただし2018年以降の試験から教科書(必須参考書)が変更になってますので、2017年以前のものは別の教科書からの出題となっている点に注意が必要です。

論述試験

論述試験どうしよう?と思っている人も多いと思いますが、この中で私が推奨するやり方を持ってすれば、試験合格は近づくと思いますので、是非参考にしてみてください~!

勉強期間

まず学科試験から論述試験までは1カ月ほど時間があります。
ですので、時間のない方はまず学科試験までは学科の勉強をして、学科試験が終わったら論述試験に取り組んでもらうこともできます!

試験問題

すでに学科試験の勉強の中で、教科書を読み込んで内容を理解をしていると思いますので、そのアウトプットを行うのが論述試験だと思っていただければと思います。

以下のように、論述するテーマが設定され、さらに与えられたキーワードを利用して、ファシリティマネジャーとしての視点から論述することが求められるパターンが多い傾向があります。

「(前置き省略)これからのFMにとって重要となるテーマを下記のキーワードと関連付けて明示しつつ、ファシリティマネジャーとしてあなたがはたすべき役割と抱負について、800字程度で論じなさい。」

詳細は過去問題集で確認いただければと思います。

勉強方法

この論述試験についても、学科同様に過去問を解くことで試験本番に備えて行きます。

※残念ですが、練習でできないことは本番でもできないのです。。。

過去問を解く際に注意して頂きたい点は以下のとおりです。

・本番と同じように90分で800字の論述を行うようにしましょう。

本番と同じようにパソコンを使ってWordなどにタイピングして練習しましょう。

4年分すべての過去問を解くようにしましょう。

過去問1問に対して2回論述を行いましょう。

それぞれの問題に対して2パターンの回答を用意することで、全部で8パターンの論述ができれば、本番である程度どんな問題がきても対応できます!

論述のポイント

論述問題ではファシリティマネジャーとして必要な問題抽出能力や問題解決能力、そして論理的に提案・説明・表現するコミュニケーション能力が求められます。

問題で与えられたテーマに対し、ファシリティマネジャーの立場から取り組むべき課題の抽出とその解決方法についてFMの観点で論述することが重要です。
解答においては、こうした視点が確実に押さえられていること、その記述内容が具体的で説得力があることなどがポイントになります。

過去問題集の解説には採点ポイントが記載されており、非常に参考になります!
以下に示しておきますので、参考にしてもらえればと思います。

<採点ポイント>

1. 題意を正しくとらえていること

解答者自らが設定したタイトルを主題として、与えられたテーマに対してFMの観点で取組むべき課題とその解決策について、具体的かつ説得力のある論理展開で述べていること。

2. ファシリティマネジャーとしての立場と役割、取組み姿勢を明確にしていること

企画・団体などのファシリティマネジャー、コンサルタント、自治体職員、企業経営者などの立場や、経営レベル、管理者レベル、現場担当者レベルの役割など、論述の中でファシリティマネジャーとして、どのような立場で、どのような役割であるかを明確に示し、課題に対する取組み姿勢や施策について、設定した立場で一貫して論述していること。

3. キーワードを軸として、わかりやすく論理展開していること

キーワードを選択して論述するが、選択したキーワードを十分理解して効果的に引用しているかがポイントとなり、単なる用語の引用にとどまるのではなく、キーワードをのつながりを軸として主題を具体的に説明し、論理展開していること。

4. 論述全体を、簡潔でわかりやすく構成していること

誤字脱字がなく、論述全体を通して起承転結が適切に表現されていること。また、800字という限られたなかでの論述であることから、FM施策として取組む優先順位を、並び順、文字数などから読み取れるように構成する工夫していること。

5. 「論述の解答に当たって」に記載されている、以下の要求事項を満たしていること。

・論述の「タイトル」を、解答欄に忘れずに記入していること。

・論じようとしている「あなたの立場」を、解答欄に忘れずに記入していること。

・選択した「キーワード」をそれぞれの解答欄に記入していること。

論述対策の参考書

『ファシリティマネジャー試験論述対策』 (Kindle版)澤 健 (著) 

著:澤 健
¥430 (2024/11/22 09:29時点 | Amazon調べ)

※この本はKindle本(電子書籍)でのみ購入可能で、Kindleアプリは無料でダウンロードが可能です。

公式の参考書ではありませんが、論述試験の対策本として唯一販売されている書籍です。

430円という非常に良心的な値段設定になっており、気軽に購入できるのが良いですね。

ファシリティマネジャー試験で初めて論述の試験を受ける方等、論述の問題の解答方法が分からない人や不安のある人向けに作られており、実際の試験問題に対する解答事例や解説が記載されています。

※ちなみにKindle Unlimited会員になるとこの本が無料で読み放題になります

Kindle Unlimitedには30日間の無料体験があり、無料体験期間中にこの本を読み、30日以内に解約すれば費用はかかりません

資格試験対策講座

独学では不安…。本当に今年合格したい!という人には強い味方が試験対策講座です!

講座受講者の合格率は一般受験者の約1.2倍だそうです!

『公式ガイド ファシリティマネジメント』の重要ポイントを効率的に学ぶ試験対策講座

主催:ニューオフィス推進協会(NOPA)、ロングライフビル推進協会(BELCA)

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論述試験対策も時間をかけじっくり講義。

受講料:会員40,000円、一般48,000円

私はこのコースを受講して合格しました!要点を抑えているので、非常に役に立ちましたよ!

勉強があまり進んでいない方やしっかり学びたい方は受講してみるのもいいと思います。

ただ費用がそれなりにかかりますので、お財布と相談が必要ですね。

まとめ

この記事では、ファシリティマネジャー試験の勉強方法についてわかりやすく解説してきました。最後まで読んでいただきありがとうございます。

少しでもこの記事が受験する方々の参考になり、合格できる方が増えることを願っています。

私はファシリティマネジメントに出会って人生が変わりましたし、今はすごく幸せな人生を送っています。

これをきっかけにファシリティマネジメントを勉強して、日々やりがいのある仕事に挑戦してもらえたら、私はすごく嬉しいです!

ファシリティマネジメントで人生が変わったよ!そんな人が1人でも増えてくれることを切に願っています。